っと、山のモデルハウスの工事が完了しそうな予感。予感?てなんだ(笑)。

 [大工工事は面白い]、と言ったものの、納まりの綺麗さと、見た目の綺麗さと、在庫処分と、使い易さと、施工し易さ、色々と考えてしまうと、工事が進まない。
いつもは、大工さんに聞かれたことだけを考えれば良いのですが、この現場は、設計、デザインから、自分で手足を動かして施工までする。
設計士と現場管理と大工さんと内装屋さんと塗装屋さんまでする。
現場管理の立場だと、大工さんに「良い感じでお願いしま~す」と言っとけば良いだけなのが、納まりの綺麗さと、評判等ご意見をも考えてしまうと更に進まない。
業者、各職人って、それぞれの立場で「言い分」がある。
「コウ」の方が良いじゃないか「アー」の方が良いじゃないか、と、言ってはいるが、他の職方の立場に立つと、「やりづらくなる」ことが多々ある。
トータルで考える立場がやっぱ必要だとなって、「現場管理人」という職種が出来上がったんですよね。今回それをまざまざと実体験しています。
今後の現場管理と設計に良い糧となりました。

 見せ方、どうカッコよく見せるか?今回、栄村森林組合から丸太で材木を買って製材した材料を使っている。
大工さんなら使わない「あんまり良くない」ものもあえて使うようにして、見学者の評価を聞いてみようと思う。
例えば、節とか節穴とか、釘の痕とか。
現在の建築業界は、あまりに「綺麗さ」を追求し過ぎたために、狂いの少ない新建材の需要が高まり、石油入りの材料が使われ、室内空気環境が悪化していった、もしくは、そのように誘導されていった、と思うので、その関係性を改めて理解したいです。
業界の今の常識を世に問いたい。